分科会:科学と倫理

はじめまして。第60回日米学生会議実行委員の高野恭平と申します。

日米学生会議との出会い

私が学生団体に関わり始めたのは一年前くらいで、ちょうど基礎医学が終わり、臨床医学の勉強を始めたころでした。医学部の勉強は、基礎医学臨床医学と大きく分けられます。はじめに、医学生は体の正常な機能を学び(基礎医学)、それから病気の原因や治療法を学びます(臨床医学)。私にとって基礎医学はとても魅力的なもので、先生に頼み込んで研究室で実験に参加させていただき、生理学教室では無重力実験に参加させていただきました。しかし、臨床医学の勉強を始めたころ、私は大きな壁に当たってしまいました。治療法に関することに興味が全く持てなかったのです。そんなとき、友人がこの日米学生会議に参加しているのを知り、好奇心を刺激されたのがきったけです。他の学部生との議論、様々な背景の参加者、実際に社会を動かす方たちとの交流など、聞く内容全てが魅力的に感じられ、すぐに受験を決心しました。

担当サイト

私はもう一人の日本側実行委員の竹内とともにポートランドサイトを担当いたします。

担当分科会

科学と倫理〜真に豊かな社会形成を目指して〜

科学の発展により、人は物質的に豊かな社会を築きあげ、生活水準を著しく高めてきた。しかし、同時に科学者の飽くなき好奇心は人類を一瞬で滅亡させ得る核兵器を生み出した。また、科学技術の発達は地球規模の環境破壊を引き起こし、生命工学は人の生と死のパラダイムを変えつつある。 我々は科学とどう向き合っていくべきなのか。当分科会では科学における倫理の問題に焦点を当て、文系理系を問わず様々な視点から、科学が人間社会にもたらした功と罪を考察していく。そして、今の世代だけでなく次世代も含めて、人類全体が科学の利益を享受できるシステムを模索していきたい。

分科会の紹介は上記のようにしておりますが、私の分科会参加者が決まり次第、分科会の方向性をダイナミックに変えていきたいと思います。分科会での活動は、第60回日米学生会議を通して中心的なものとなりますので、参加者全員が十分納得できる内容にしたいと思っております。アメリカ側のコーディネーターであるNancyは、現在ハーバード大学に在籍し、ロースクールの試験を受けるなど、全く理系の学生ではありません。もちろん、理系の学生の方も大歓迎ですが、私たちといたしましては、様々な選考の学生の方に参加していただきたいと思っております。

ぜひ、科学分科会に参加して最高のグループにしましょう。


会議中、息抜きに国別対抗でサッカー。