参加者日記

月明かりに照らされながら、ジャパデリはUCLAを後にした。荷造りやお喋りでずっと起きていた人が多く、みんな眠そうな顔をしている。振り返ると、ジャパデリを見送り欠伸をしながら部屋へ帰って行くアメデリが見え、出発が早いジャパデリのために一緒に起きてくれていたのだと気付く。
夕方、ミズーラのホテルでアメデリと再会し沢山の“I missed you” とハグを交わしながら再び全員揃ったことにほっとしたが、その後すぐ2、3人ずつホームステイ先へ向かうことになった。JASCでは離れている間の時間が、私達の絆を更に強めているような気がする。
その夜私はミズーラの飛行場で誰かが呟いた言葉を思い出していた。『折り返し地点だね』。
JASCにいると、充実感と楽しさゆえについ、時間の流れを忘れてしまう。
「もう」2週間ではなく、「まだ」2週間―そう自分に言い聞かせながら、眠りについた。

参加者日記(田中豪)

 時計の針が0時を指すころ、それは始まった。ドミトリーの一室に皆が集まり、照明が落とされ、英語の音楽がかかり、踊りだす。さながらクラブだ。そう、今日は参加者No.1ムードメーカーこと伊関之雄くんと、僕、田中豪の誕生日だった。そして突然静かになった瞬間、ケーキが運ばれてきて、二人でろうそくの火を吹き消した。最高の誕生日パーティーではあったが、アメリカのケーキが日本人にとっては少し甘すぎるのは秘密である…。
 午前中に分科会内で議論をした後、午後は全米有数のGreenberg Traurig弁護士事務所を訪問した。業界全体の説明の受けた後、リゾート開発や著作権など各専門の弁護士(相談すれば時給700ドル程度)からの講義があった。それを仕切る代表は日本人弁護士であり、米国の最前線で活躍する彼の姿に大きな刺激をうけながら事務所を後にし、夜はロサンジェルス日本総領事邸でのディナーパーティーを楽しんだ。

参加者日記(渡邊ともね)

 いつものような真っ青でBrightな空とともに、一日の始まり。
 今日はスーツを着てのBusiness Day。3つのグループに分かれ、それぞれ企業を訪問する。行き先はBall Corporation, So Cal Computer Recyclers, Stewart Filmscreen Corporation。私の行き場所は「缶」製作工場のBall Corporation。午後に全員で訪れたPort Long Beach。有名な貿易港である。大量の缶と壮大な港との出会いのなかで印象的だったもの、‘責任と想いを持って働く人達の顔’。次の目的地に向かうバスの中。移動時間も充実させるJASCers。こんなに世界に多くの人がいるのに、この人たちと出会えたことに運命を感じる瞬間。夕食は、Torrance Marriott South Bay Hotelで多数のビジネスマンたちとともにした。そこで印象的だった二つの顔、‘ビジネスマン(働く人)としての顔と一個人としての顔’。
 心地よい夜とともに、今日1 日も終わる。

参加者日記(神馬光滋)


 Lost!今日は、UCLAの巨大なキャンパス内でひたすら迷っていました。僅かな空き時間を利用してUCLAショップで買い物をしようとしたのがそもそもの間違い。急ぎながらも目的の買い物は果たせ、集合場所に戻ろうとするも、歩けば歩くほど見慣れない光景が目の前に広がります。早い段階で後戻りする判断が出来なかった自分に残念賞ですが、必死の思いで、かつ「革靴で早歩きすると嫌だなあ」と考えつつも集合場所に戻れ、仲間たちと再会できた時は感動しました。知らない学校で独りぼっちの怖い経験をしつつも、方向感覚のある人には味わえない感動を体験でき、さらに、何かが違うと気づいたときは早めに戻った方が良いということを学べたので、迷子にはなりましたが、大変有益な一日となりました。・・要は、JASCの皆といると、毎日がポジティブに過ごせるというお話でした。

参加者日記(新宮清香)

 
UCLAでメディアにおける異文化交流のフォーラムの後、optional tourとしてHollywoodへ行きました。ようやくアメデリ、ジャパデリが打ち解け、共同生活にも慣れてきた様子で、これからさらに議論が深まっていく予感。ちなみにゆみえの誕生日でした。

参加者日記(坂本朋美)


 アメリカに来て初めての日曜日は,ビーチで思いっきり羽を伸ばす日となった。午前中はSeal Beachでサーフィン教室。大半のJascerにとってサーフィンは初体験とあって,初めは皆サーフボードに立つこともままならず波と悪戦苦闘。しかし約2時間のレッスンで巧みな波乗りを披露する人もちらほら現れ,参加者はすっかりサーフィンの魅力に取りつかれたようであった。午後はHuntington Beachへ移動してのフリータイム。日曜日ということでビーチは大変な賑いであった。海で泳ぐ人ビーチバレーに興じる人,ショッピングを楽しむ人と、Jascer全員,アメリカのビーチを満喫したようであった。集合時間に集まった皆の顔はこの一日ですっかり黒くなっていた。慌ただしく過ぎたこの1週間の緊張をほぐし,また明日から始まるハードスケジュールに取り組む英気を十分に養えたと思う。またアメデリとの親睦を深める上でも最高の1日であった。

参加者日記(後藤昌也)


 8月2日はJapan-America National Museumを訪問し、主に日米のMinority問題について学びました。午前中は、Museumの見学をし、日本人移民が差別を受けた話や、太平洋戦争時の日系人強制連行という悲劇の歴史を学びました。写真をはじめとする数多くの資料は印象的でした。昼には日本街に行き、日本食をとり日米の交流を深めました。日本街は前年にねぶた祭りを行うなど日本文化を米国に伝える一端を担っています。午後は、JANM's Aratani Hall にて、Minority問題に関するForumを開きました。学生側から2名が代表して、部落差別といったMinority問題について発表しました。そして、3名の大学教授にMinority問題についてご講演いただき、より知見を深めることができました。この1日を通して、改めてMinority問題の難しさを痛感しました。